平野啓一郎さんが主張している「分人主義」
感覚としてすごく面白いです。
〈分人主義とは〉
一人の人間、つまり「個人」は、実はもっと小さな単位の「分人」の集合体でできている。
自分の中に
会社の仲間用の自分(分人A)
友人用の自分(分人B)
奥さん用の自分(分人C)
子ども用の自分(分人D)……がある。
って考え方です。
・自分の中には相手に合わせて色んな人がいて、その分人の数だけ歩いてきた道がある。
太い道も細い道もあるけどその人と出会うとその「分人」がワープしてその道の続きを歩き出す。
それら全てが私達が生きてきた証しである。
・誰かといて気持ち良いのは、その人と合ってる時の自分の「分人」が好きだから。
・失恋してすごくショックなのは、その人といる時の自分の「分人」が死ぬから。
こんな事を言ってます。
確かになぁー。
相手や環境に合わせた色んな自分がいて、「俺って一体どんな人とだ?」って自己分析をよくしたりしてますが、分人主義の考え方に触れると、結局自分の中の「分人」の最大公約数を求めてるだけな気もしますね。
分人全ての道が自分の人生なんだと考えるのは中々の発想の転換です。
誰かとと接している時。
その時の自分が好きかどうか?を確認して、自分の好きな「分人」の道を沢山増やしていく。
このロジックは、よくメンタリストダイゴ等最近"個"で勝負している人たちが
「嫌いな人と付き合う必要がない」
と主張している話を裏付けている様におもいます。
まぁ、嫌いな人を完全遮断する様な動きは現実的でないにせよ、全ての「分人」が歩いている道の合計が人生ととらえると、自分が好きな「分人」になれる相手を沢山持っておいた方がよいって事になりますよね。
もう一つ、よく言われる話として
「人はよく付き合う人5人の平均的な人間になる」って話もあります。
※DropBoxの創業者も行ってました。
これも、各「分人」がそれぞれ道を歩き成長していく中で、一人の人間としてみたら平均化されてるって解釈ができます。
後、身近な話としたら外面と内面で違う人は沢山いると思いますが、これも単に分人ですね。性格が悪いわけでもなく、付き合ってる人に合わせた結果の話なんですね。
いやー。
この分人主義は面白いです(^^)
誰と付き合って生きていくのか?
自分が好きな「分人」を沢山持っていられるように、付き合って行く人を自ら選んでいく。
良い生き方ってこう言う事かもね。
分人分人言いましたが、今日はちょっと哲学的な話題でした(^^)
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