日本企業復活の戦略


総評:買う価値4(5段階中)前にもここでご紹介しましたが、1章と8章だけがよかったです。

◆新たな「競争のルール」

✔現在の競争戦略では、「顧客が第一で、社員が第二、株主は第三」

⇒従業員にいかにいい仕事をさせて、いい人材を獲得するかが重要な戦略」

✔従来は、「規模の経済」と「顧客との距離の近さ」は両立しなっかった。

⇒大企業になるほど、創業者意識が失われ(官僚化)していく。これは、分析の相関関係からも明らかだったが、
現在は、この「規模の経済」と「顧客の距離の近さ」を両立することが重要な戦略(グーグル、アマゾンなどはここにおいても突出している)

ビッグデータとは、この「規模の経済」と「顧客の距離の近さ」を実現するツールである

✔これまでは、優秀な経営者が戦略を立てて行うことがよいとされたが、
これからは、上下を超えた優秀な人材に「新たな価値を生みだす仕事」を担当させることが経営戦略の中心になる
「ライン」の考え方は希薄にあり、プロジェクト型仕事に移行する

✔プラットフォーマーになる必要はない。むしろ、プラットフォームやアウトソーシングを活用して、
エコシステムを築くことで、顧客に対しての価値を出すことが重要

✔これまでは、上場企業は資金調達の手段としてであったが、クラウドファンディングのように、
上場企業においても、資金調達はプロジェクト化していく。これによって、IRも、事業単位からプロジェクト単位の粒度が求められる。

✔企業改革を行うときに、メインの事業があるはずだが、これは「第一エンジン」として、ブラッシュアップする。

これに加えて、創業のような形で、「第二エンジン」を企業内/外に作り、これをベンチャーのように育ている形の改革が成功率が高い

◆マイクロバトルシステム
これは、先の「第二エンジン」を指していて、「第一エンジン」と「第二エンジン」を正しくコンフリクト(衝突)させることで、
「第一エンジン」の改革も行っていく

◆顧客体験を軸として、コモディティを脱して攻めに転ずる
DXには顧客体験(CX)を変えるということが、盛んに言われている
お客様の中に、顧客最高責任者を置くのが流行っている

◆投資家を活用し、変革の内なる敵に立ち向かう
この章では、社内の抵抗勢力を抑えるのに、投資家アピールをうまく利用したり、社外取締役を利用したりしたりすることが有用と書いてある

◆デジタル戦略
デジタル戦略は、計画をする手法があり、顧客/チャンネル、商品/サービス、オペレーション、ビジネスモデル、プラットフォーム/パートナー、データアナリティクス、IT、人材の8つの項目で考える

◆AI活用
AIは、人材ポートフォーリオの最適化にこそ使うべき
ミドルの仕事はAIにとってかわられ、ミドルは再び現場の一流に戻る。そこで、創業者意識を持って働いているかを、AIに選定される。

◆その他
事業売却もしっかりと売る側が価値を上げてから売ることが重要
SDG’sも戦略に組み込もう

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昼間我慢して、夜酒を飲んで愚痴を言うのが正しいサラリーマン?昼も心の声と行動を一致させて楽しく生きるすべをIT会社営業の立場で挑戦してみてる人のコラム。

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